今年で解散。
彼らと出会ったのは、まだ今年に入ってからで付き合いはとても短く
僕らはまだ全然知り合っていない。
それでも僕はこのバンドが大好きになった。
彼らのライブには、来た人を満足させる力がある。
確実に何かを持って帰らせていると思う。
僕も彼らのライブにやられた一人だ。
撮った回数は、数えられるほどでまだまだ撮り足りないし
伝えたい表情や瞬間が腐るほどある。
それでもバンドは解散していってしまう。
2013年12月11日。
名古屋CLUB UPSETでのライブ。
年内残す所名古屋はあと2本。
僕は彼らの姿を残さなくてはいけないという。
勝手な使命感で彼らを撮っている。
11日もそう。
でもライブが始まり3曲が終わった所で
いつもとは決定的に違う何かに押し潰された。
未来の無いバンドのライブ写真を撮る「意味」
僕は、面倒くさい人間で、何をやるにもそれなりに意味をつけたがる所がある。
普段ライブを撮る時、その写真が何かしらバンドのプロモーションになればいいと思って撮っている。次に繋がる写真、観た人がライブハウスに足を運びたくなるような写真だ。
僕を押し潰したのは、それが無いという現実だった。
一つの「思い出」としてのライブ写真。
未来に繋がる事のない過去の為だけの写真。
何だかとても悲しい気分になり
ステージ上で爆発するシャビーボーイズが憎らしくて
すごく格好良くて
ステージ最前で涙するファンを観て
どうしてやめるんだ。と腹が立っていた。
その夜、日が明けるまでギターの高津と話をした。
色々な事を話したけど、ほとんど覚えていない。
でも僕の中で一つ勘違いをしていた事に気づいた。
シャビーボーイズは、ピーターは、次を見ていた。
新しく始めようとしていた。
僕は、自分の気持ちのまま後向きになってしまっていた。
僕の撮らなければいけない写真は、思い出の為の過去の写真なんかでは無く
彼らの前向きさだった。
コイツらはまたやってくれる。
はやく次のバンドを観たい、やりたい。
そう思える、力のある写真。
希望のある写真。
写真は、残すものだし思い出になるもの。
でも僕が撮りたいライブ写真はもっと前向きに突き刺さる写真。
残り一本。
彼らの未来と希望を撮りたい。
2013.12.11 シャビーボーイズ
ぴーす
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