2013年12月13日金曜日

しゃびしゃびな夜と明日

以前このブログにも書いたシャビーボーイズ。

今年で解散。



彼らと出会ったのは、まだ今年に入ってからで付き合いはとても短く

僕らはまだ全然知り合っていない。


それでも僕はこのバンドが大好きになった。

彼らのライブには、来た人を満足させる力がある。

確実に何かを持って帰らせていると思う。


僕も彼らのライブにやられた一人だ。


撮った回数は、数えられるほどでまだまだ撮り足りないし

伝えたい表情や瞬間が腐るほどある。


それでもバンドは解散していってしまう。


2013年12月11日。
名古屋CLUB UPSETでのライブ。
年内残す所名古屋はあと2本。


僕は彼らの姿を残さなくてはいけないという。

勝手な使命感で彼らを撮っている。

11日もそう。


でもライブが始まり3曲が終わった所で

いつもとは決定的に違う何かに押し潰された。

未来の無いバンドのライブ写真を撮る「意味」


僕は、面倒くさい人間で、何をやるにもそれなりに意味をつけたがる所がある。

普段ライブを撮る時、その写真が何かしらバンドのプロモーションになればいいと思って撮っている。次に繋がる写真、観た人がライブハウスに足を運びたくなるような写真だ。

僕を押し潰したのは、それが無いという現実だった。

一つの「思い出」としてのライブ写真。
未来に繋がる事のない過去の為だけの写真。


何だかとても悲しい気分になり

ステージ上で爆発するシャビーボーイズが憎らしくて

すごく格好良くて

ステージ最前で涙するファンを観て

どうしてやめるんだ。と腹が立っていた。



その夜、日が明けるまでギターの高津と話をした。

色々な事を話したけど、ほとんど覚えていない。


でも僕の中で一つ勘違いをしていた事に気づいた。

シャビーボーイズは、ピーターは、次を見ていた。
新しく始めようとしていた。

僕は、自分の気持ちのまま後向きになってしまっていた。

僕の撮らなければいけない写真は、思い出の為の過去の写真なんかでは無く
彼らの前向きさだった。


コイツらはまたやってくれる。
はやく次のバンドを観たい、やりたい。


そう思える、力のある写真。
希望のある写真。




写真は、残すものだし思い出になるもの。
でも僕が撮りたいライブ写真はもっと前向きに突き刺さる写真。

残り一本。

彼らの未来と希望を撮りたい。





2013.12.11 シャビーボーイズ


ぴーす








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