2014年11月30日日曜日

何かの為にではなく誰かのおかげで生きていると知った時、僕は少し優しくなれる。

今年のGUNMA ROCK FESTIVALでの出来事。


楽屋周辺をウロウロと徘徊していた時、

FACTのカズキくんが前から歩いてきた

FACTは一度撮影させてもらった事があったんだけど

その時は挨拶程度でしっかり話をした事もなく


ましてその後どこかのイベントやフェスで一緒になっても

なんだか話しかけ辛くって

距離は縮まる所か離れるばかり


FACTが出てきた時から衝撃を受けて

ひそかに音源を買って聴いていたので

ファン意識もあったのかもしれない。


どちらにしてもその時も

ああ、FACTのカズキくんだ。

と思いながらすれ違った。(挨拶せず)


通り過ぎたカズキくんが突然

「あ、お疲れ様です!お久しぶりです。」

と声をかけてきた。


僕はビックリして「あ、お疲れさまです。」と返す。

続けてカズキくんは

「11月の幕張よろしくお願いします!!」

と言ってきた。


11月の幕張というのは

FACT主催のロックフェス“ROCK-O-RAMA”の事。

この時フェス開催が公表されていたかどうかは覚えていないけど

僕はPALMが出演するとトシくん(PALMのvo)から聴き

幕張でPALMが撮れる!とPALMスタッフとして撮影に行く事を決めていた。


でもそれはもちろんFACTの知らない事だろうし

僕もFACT側から何か話をもらっていたわけではなかった。


頭の中の情報を思い出して

もしかしてkamomekamomeのvo.向さんと間違えられているのでは?
(カモカモもROCK-O-RAMAに出演と聞いていたし、僕はよく向さんに似ていると言われる。)

と結論付け

「お久しぶりです、よろしくお願いします。では。」

と相手に恥をかかせてもと気を使ってその場を後にした。



その話は

青木カズロー、向さんに似ている問題としてちょこちょこ話していた。(向さんには失礼極まりない)



そして今月。

FACTから突然のオファー。

ROCK-O-RAMAのオフィシャルカメラマンの依頼だった。

すごく嬉しかったし

オフィシャルをやっても、元々撮影するつもりでいたPALMも撮れそうだったので

依頼を受ける事にした。


カズキくんにあったら群馬での勘違い話をネタにしたら

それをキッカケに和やかに話ができるんじゃないかと

密かに思っていた。




当日、メンバーよりも先にカモカモの向さんと喫煙所でバッタリ。


ヌンチャクの大ファンだった僕は

向さんと話をするのも少し緊張するので

このネタを使って話をしてみた。

お互い間違えられた時はお互いに成りきってフォローし合おうって言ってもらえて

一人テンションあがった。


そしていよいよカズキくん。

またも煙草を吸いにいった時にバッタリ。

挨拶をして、その話を切り出した。

「あのー群馬の時、あれって。。。」

「ああ、あの時はすみません!」


やっぱり勘違いだったwと思った次の瞬間


「まだ青木さんには何の連絡もいってなかったのにすみません。」


ん?

どゆことだ?

まさか。


「カメラマンを誰にしようかって話をしていて僕が先走ってしまったみたいで」
「でも、ちゃんとオファーいったみたいでよかった。今日撮ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます」


ええええ!

まさかの、勘違いじゃなかった。

群馬の時ちゃんと認識してくれていて声をかけてくれていたのだった。

何だか勝手に勘違いされたと思って

ネタにして色んな人に話してしまった自分がすごく恥ずかしくなった。


ちゃんと知りもしないで

自分の勝手なイメージと想像で話をつくり

それを人に話してしまう

僕の一番嫌な事をしていた。本当にバカだった。






FACT主催のROCK-O-RAMA

彼らの為に集まったラインナップは他のロックフェスでは観る事のできない特別なものだった。
この為に来日したSTRUNG OUT
彼らの為にと届いた沢山の花やメッセージ
VOLCOMのTシャツや、横山健さんのオリジナルTシャツなど

そうさせるには意味があって

一度挨拶した事あるくらいのカメラマンを覚えていてくれる人柄は

カズキくんだけでなくメンバーみんながそうだし

自分達のお祝いだから好きなようにやるんではなく

来てくれた人達を楽しませようという気持ちを忘れない。

そんな彼らだからつくれた空気があったと思う。


彼らのそんな大切な舞台をオフィシャルという形でサポートさせてもらえて光栄でした。

FACT、15周年おめでとうございます。

2014年11月26日水曜日

日常コントラスト

休みの間に動いた分の疲れが体を満たしていて

だるくて重い身体をひきずるように今日が始まった。



人間って本当は無感情なのだ。



天気は雨で

なんだかどんよりと暗い


それでもまだ今週は始まったばかりで

また週末まで予定が詰まっていて

楽しい事が続くぞ。と無理矢理に心を躍らせて

僕は今日も働く。


朝から大好きなバンドの大舞台でのライブの発表を目にして

やっと発表された。楽しみだ。

僕も何か力に慣れたらと想いを巡らす。



昨日、やっと目にする事にできた世界的なジャスピアニストのライブを思い起こしては

感動と悔しさを感じ、明日への決意と自戒を強く想う。



録画していた千と千尋の神隠しを流しながら

PCに向かってこの間撮った写真を現像している。

主人公が見失った自分を取り戻していく様を観て

自分らしさを忘れないでいなければとまたも想う。


毎日何かが起こって
何かを感じて 何かが変わっていく

幸せな時間の裏には絶望があるし

次の瞬間には腹が痛くなるほど笑っている事もある。


その時に起こる事は一つではなくて

どこに自分のピントを合わせているのかわからないくらい

僕の感情は上がったり下がったり

なぜあんなに楽しい事があった直後にここまで落ち込む事ができるの?

なぜあんなに悲しい事があった直後なのにそんなに笑えるの?

自分で自分を疑う事もたくさんあって

なんて冷たい人間なんだと卑下してほくそ笑んでいる。



さっき大好きなバンドのボーカルのお母さんが亡くなった事を知った。

彼のブログを読んで涙した。

僕なりに彼を理解しようとしているし

彼が純粋な青年だという事がわかるその文章に涙が止まらなくなった。


ジャージの袖で涙を拭って

携帯を手にした僕は

いつもお世話になっている雑誌の編集さんに

誕生日おめでとうのメールを打った。


こんな瞬間が日々たくさんあるから

人を信じれなくなっていく。

今日も自分を嫌いになって

いまこのブログを書いている。



人の感情は光の17倍の速度で変わる。

仏教の教えだ。

人の冷たさを上手く誤魔化して納得させるいい説教文句だと思う。