2016年12月19日月曜日

首の痛みの裏側に清らかな風が吹く

もうすぐ8年目に入る。

ライブ写真の道も少しづつ長くなってきた。

僕の歩いた後には何が残っていて、何の破片が転がっているのだろう。



僕の写真を出来るだけたくさんの人に見てもらえたら嬉しい。

その先にバンドがあって、その出会いの一端になれたら嬉しい。

そうしてどこかで僕も音楽と関われていたら嬉しい。



こんなことを思っている自分もいて

それは紛れも無く本当の事ではあるのだけれど

こうやって音楽の世界に片足突っ込んで

撮りたいように写真撮ってる僕には本当の本当ってのがある。


それは、

好きなバンドを撮って

格好良く撮って

どうだこれがオレの写真だ!

って強く世界に叫びたいのだと思う。


自分の表現として、好きなアーティストを使っていることに喜びを感じている部分だって

ゼロでは無い。

写真家が旬の女優を撮って喜ぶような気持ちもあるし

自分の欲求を果てしなく満たし続けてくれるような強烈な被写体に出会う喜びも。



自己顕示欲や、承認欲求に勝てないのは

自分の表現を狭くすると思うし、生き方として格好悪い。

それでも確実に存在するそれとどう相対するのか。

それはすごく大切なことなんだなと、思えてきている。



この7年で自分自身大きく変化していて

それを自分の写真から感じるという

恵まれたところに僕はいる。

自分から出てきたものが、僕の変化を教えてくれる。

ダセェなって思うことも

あ、こんな気持ちになれるようになったのか

って気づくこともある。



何が良い写真なのか。

なんて不毛な問いはもう考えないようにしている。

結局そこにあるのは

僕でしかないから。

何が良い生き方なのか。

なんて考えて生きていたら

そんなに窮屈で苦しいものはないと思うから


誰かに嫌われたっていい

求められなくなってもいい


これからも自問自答。

それこそがいつまでもライブハウスで写真を撮るスタンスだと思う。