2014年7月5日土曜日

えーとおーとだぶりゅー

およそ10年ほど前。

subcietyでデザインをしていたノーマンさんに誘われ

当時住んでいた幡ヶ谷のアパートから自転車を飛ばし

恵比寿のMILKというライブハウスに向かった

HIPHOPばかり聴いて

4XLとか5XLのPro ClubのTシャツ着てクラブ遊びばかりしていた僕には初めての光景だった

いくつかのバンドを観た

その中で強烈に頭に残っているバンドが2つあった

一つは当時からストリートファッション誌で何度も目にしていた人物SENTAくんのバンドNUMB

フロアの中心でお客さんが腕や足を振り回している姿が鮮烈で

こんな最高なものがあるのかと驚嘆した

もう一つは当時の僕には全く聴き慣れないバシャーッとした音楽を鳴らすバンドだった

それでもなぜだかうるさいとは感じなかった

ステージの真ん中で長い髪の男が美しく吠えていた

確かに美しいと感じた

そのバンドの名前はagainst one's well

のちのA.O.Wだった

その夜以来ライブという現象に夢中になった僕は

洋服のサイズもXXLくらいに落とし

積極的にライブハウスに足を運ぶようになった

数年後岐阜に帰ってきて、さらに数年後

僕はカメラを持ち出した

撮るのはライブしかない

撮り出した頃から現在まで

僕は当時ステージの上の人達に感じたものを撮りたいという気持ちで撮ってきた

NUMBのステージから飛び出してくるような迫力

鬼気迫る表情や汗

フロアの熱気

そしてagainst one's wellが見せてくれたライブという現象の中で起こる

まるで時間が止まったような美しい一瞬

今でも追い求めているのはあの時の光景だ

今の僕の写真があるのはあの夜があったからだ

ノーマンさん
恵比寿MILK
NUMB
against one's well

僕の原点

あの日視た

あの景色を未だ残せていない

未だ超えるものに出会っていない

先日、A.O.Wがその長い活動に幕を下ろした

僕は横浜にいた

あの日とは名前もメンバーも音楽も変わったagainst one's well

ライブが始まる前

今までに感じた事のない緊張を味わっていた

一枚でも撮れればよかった

完全に我が儘でそこにいた

不安だった

一つのバンドの終わりが僕にどうゆう影響を与えるのか

撮りたいものが無くなってしまうんじゃないかと怖かった

ライブはいつも通りあっという間に終わった

観た事もない15分だった

約10年前

against one's wellは観た事のない初めての景色を僕に見せてくれた

10年後

A.O.Wがあの日観せてくれたものもまた観た事のない初めての景色だった

嬉しかった

しっかりと目と心に刻んだ

一つの歴史が終わった

でもまた新しいものが始まっていく

僕はまだ撮れる

ありがとう

A.O.W

2014年7月4日金曜日

死んだ蛙の腹の青白さは世の恐怖

人に曲つくらせてた馬鹿

嘘泣きの会見で注目を集めた阿呆


まぁ最近は色んな奴が取り上げられて

みんな池の鯉みたいに餌の投げられる方向にあっちへいったりこっちへきたりしてる


エセ作曲家に似た人を羅列した画像をまわしたり
阿呆議員の映像にハードコア合わせたり

下らない事をして楽しんでしまえる世間様の感覚は僕には全くわからない



息抜きをするなとか、すべてに真剣になれなんて言わないが

たぶんきっとそれよりは大事な事件や問題が溢れている気がするんだよな



取り上げるべき事も

信じるべき事も



あやふやな何かに誤魔化されて、流されて、隠されて

大きな流れの中の小さな石にもなれず

ただ漂ってる奴らが一方では原発反対とか、集団的自衛権がどうだとか叫んでる


狂ってるというよりかは、滑稽で下らない。


そんな風に思う自分も、きっとどこかの誰かにはすごく滑稽に見えていて
小さな世界の積み重ねなのかななんて思うけど

写真は簡単で

ファインダーを覗いてシャッターを切れば

何かを残せる

つまらないネットの

下らない風評など気にせず

純粋に自分の目から取り込んで

感情を通した一つの画を生み出せる


とりあえずそれでいい。